ラグビーで一生の友を得る。

| ラグビーリパブリック

ぽろぽろと涙をこぼした紀伊遥太朗主将。(撮影/松本かおり)

「やり切れた」と笑顔を見せた天野光陽。(撮影/松本かおり)

12番の紀伊主将。天野の長所を引き出す。(撮影/松本かおり)

鋭くタテに走るプレーが得意な天野。(撮影/松本かおり)

 戦いを終えたキャプテンは自分を責めた。

「1年生のときも入替戦に出ています。(自分たちは)いつもこの位置にいる。それをなんとか変えようと思ってやってきましたが、変えられなかった。内容どうこうでなく、後輩たちをAグループに上げられなくて悔しい。人生最大の後悔です」

 背番号12を背負い、必死に戦う紀伊遥太朗(きい・ようたろう)の姿を見た。

 でも、「後輩たちに残せたのは勝てなかった悔しさだけ」と言って、また唇を噛んだ。

 12月9日に熊谷ラグビー場Bでおこなわれた関東大学対抗戦入替戦。今季Bグループ2位だった明治学院大はAグループ7位だった日本体育大に挑むも7-74の大差で敗れ、上位ステージへの昇格はならなかった。

 通用する部分は少なくなかった。前半は7-24。しかし、後半は相手の圧力を受けてミスが出る。そこにつけ込まれて次々にトライを許した。

 体格やパワーでは相手に劣る。そんな前提がありながらも、スクラムでは押し込む場面もあった。ブレイクダウンで上回ることも。ボールを動かして勝とうと、その準備を1年かけてやってきた。

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