平成22年度改正により、100%の支配関係がある複数の法人を一つの法人として取り扱う、グループ法人税制が創設されました。グループ法人税制の適用がある場合、グループ間の法人で一定の要件を満たす土地などの一定の資産を譲渡しても、同じ法人の間で資産が動いたに過ぎないと考えて、その譲渡損益が繰り延べられることになります。
その他、グループ法人税制の取扱いとしては、グループ法人間の配当を原則として無税にするといった制度がありますが、とりわけ重大な制度が寄附金です。
■グループ法人間の寄附
グループ法人税制の寄附金の取扱いは、グループ法人税制の適用がある法人のうち、法人を頂点とする場合について適用されます。このような法人間で現金の贈与などの寄附を行った場合、それは同じ法人の口座で金を動かしたのと一緒であるとして、寄附した側では全額が経費にならず、寄附を受けた側では全額が収益にならないという取扱いになります。
グループ法人税制の適用がない通常の法人間で現金を動かすと、支出した側ではその一部しか経費にならず、受領した側では全額が収益になります。このため、グループ法人税制が創設される前は、おいそれとグループ法人間でお金を動かせなかったのですが、現状はそれが可能になっていますので、グループ会社の戦略上、非常に有利な状況となっています。
■投資簿価修正という処理
このグループ法人税制に関する寄附金の取扱いに関し、多くの税理士もよく忘れることの一つに、投資簿価修正という処理があります。投資簿価修正とは、寄附をした子会社や寄附を受けた子会社について、これらの子会社株式の帳簿価額を修正するという手続きをいいます。
具体的に申し上げると、現金100で設立した子会社Aがその現金100をグループ法人税制の寄附金税制の適用がある別の子会社Bに寄付したとします。A社の株式は親会社の帳簿上は設立した100で計上されていますが、その100はB社に移転していますので、実質的な価値はありません。この実質的な価値がないことを反映させるため、親会社におけるA社の株式の帳簿価額を100小さくします。
一方で、B社は100をタダでもらっていますので、その分株価は上がります。
グループ法人税制の中でも非常に重要な寄付金の取扱いとその注意点を解説!
2019.01.08 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
マネー
1
中学受験は本当に『コスパがいい』のか!? 進学実績だけでは見えない… 【教育投資の実像】
TREND NEWS CASTER
2
中学受験塾代200万円の時代!半額体験で話題の「塾なし合格」タカベル 夏キャンペーン開始
TREND NEWS CASTER
3
中古のiPhoneって本当に大丈夫? 失敗しない買い方のコツ
マイナビウーマン
4
生理に関連する生涯費用は50万円!? 毎月のコストを下げる鍵はフェムテックにあり
マイナビウーマン
5
ボーナスの使い道は? 資産運用を始める前に知っておいてほしいこと
マイナビウーマン
6
東通グループ「不動産をもっと自由に大作戦」始動 2030年までに3000億円の売上を目指す
TREND NEWS CASTER
7
オルカン、S&P500はなぜ人気? 初心者がNISAの成長投資枠を活用するコツを紹介
マイナビウーマン
8
節約が続かなくなる人の断念ポイントはココ。貯められる人が実践していることとは?
マイナビウーマン
9
かわにしみきプロデュース。「muice」から“うるみ肌”を演出するピンク系ハイライター発売
マイナビウーマン
10
フェルナンダから「アジサイコレクション」登場。ボディミストなど雨の日に寄り添う15アイテム
マイナビウーマン