嫌なことを早く忘れたいなら、考えないようにするのは逆効果。ある程度意識を向ける方が良い(米研究)
2019.03.15 09:30
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カラパイア
photo by istock
何か悪いことが起きてしまったとき、なるべく早く忘れたいと思うのが人という生き物だ。
そのために、なるべく思い出さないよう、務めて嫌な記憶を封印しようと意識するのだが、実はそれ、あまり意味がないのかもしれない。
最新の研究によれば、意識的に物事を忘れるには、脳を要らない情報と関与させねばならないという。忘れようと強く思えば思うほど、逆に脳が活性化しすぎて記憶が強化されてしまう。
早く忘れる為には、ある程度その問題に意識を向け、ほどほどに脳を活動させることが大事なのだそうだ。
・忘れる為に必要なのはほどほどの脳活動
新たに明らかになったのは、忘却メカニズムに必要なのは、ほどほどの脳活動だということだ。
これが活発すぎれば記憶は強化されてしまうし、不活発すぎれば記憶を修正することができない。向ける意識のバランスが大切なのである。
・忘れるのは覚えるよりも労力がいる
長年の研究によって、意図的に物事を忘れる方法が本当にあることが確かめられてきた。しかし、その際の脳のメカニズムはいまだに謎に包まれたままだ。
これに関して、従来の研究は「前頭前皮質」と「海馬(記憶を司る)」の活動に着目してきた。
しかし今回のアメリカ・テキサス大学オースティン校の研究者が調べたのは、少々趣向を変えて、「腹側側頭皮質」という視覚刺激を処理・カテゴリ化する領域だった。
実験では、24名の健康な若い成人に、景色や人の顔といった写真を見せ、それを記憶する、あるいは忘れるよう指示。この間の脳の働きをfMRIで測定した。
すると忘れようとすると、覚えようとしているときよりも脳が働いていることが判明したのである。
そして、このように処理が活発になったことで、とりわけ脳に中度の活発化が生じていた項目については、いっそう忘却が進んでいた。
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