こんにちは、ライターの仁科友里です。
私は『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)という婚活本を上梓した関係で、読者のみなさんから婚活相談をお受けしています。
みなさんのメールを拝見していると、「婚活の前にやるべきことがあるのでは?」と思うことが多々あります。
おそらく、多くの女性が婚活を「男性に出会うこと」に重きを置いていますが、男性は「戦力になれる女性」を探しているので、そこがマッチしないと結婚につながりません。
では、どうすれば男性の戦力になれるのでしょうか。
それは、「相手の立場から」物を見られるかがポイントになります。
また、相手の“視点”を知ることで「せっかく一生懸命やったのに、報われない」というムダ行動をなくすこともできるので、メンタルの消耗を防ぐこともできます。
たとえば、もしみなさんが、職場で「売れ残り」というような独身女性を侮辱する言葉を言われたら、それはセクハラですから、社内の担当者に迷わずに報告してください。友だちに言われたとしたら、その人と距離を置くことをおすすめします。
けれど、誰にも言われていないのに「売れ残りと言われている気がする」と思うのなら、それは相手の視点がわかっていない、もしくは、あなた自身の思考がゆがんでいる可能性があります。
今回は「プレ婚活」として、自分の思考の偏りについて考えてみましょう。
■“売れ残り女”ってどういう意味?
日本は女性差別の強い国です。独身女性を「売れ残り」と呼ぶのも強い女性差別の表れでしょう。
この言葉が生まれた時代背景を考えてみましょう。
昭和の高度成長期、またバブル期は、男性ひとりの収入で家族を養うことができました。「男女雇用機会均等法」が施行されるまで、女性の仕事は補助的なものと限定され、昇進や昇給もあてにならず、結婚するよりほかに選択肢がなかったのです。
結婚が“永久就職”と呼ばれたのは、そのためです。