高血圧といえば、一般的には塩分の摂りすぎで血液にダメージを与え、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるといわれる。また、自覚症状が少ないため「まだ平気さ!」と軽視することも多く、そのまま放置すれば動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患、あるいは慢性腎臓病などの重大な病気に繋がることも多い。
高血圧とは、安静状態での血圧が、慢性的に正常値よりも高い状態をいう。
世界保健機構(WHO)などが定めるガイドラインによると、心臓の収縮で送り出された時のもっとも高くなった血圧〈最高血圧〉が「140ミリHg」以上、最も低くなった血圧〈最低血圧〉が「90ミリHg」以上になると高血圧と判断される。
この高血圧対策として何が必要なのか…。都内で総合医療クリニックを営む久富茂樹院長はこう語る。
「高血圧というと、高齢者特有の症状というイメージがありますが、近年は若い世代にもこの高血圧になる人がかつてなく増えてきています。考えられる原因は、食生活の乱れからくるものが多い。食生活は時代とともに変わってきますが、簡単で便利で美味しいものは、やはり塩分、糖分が多く高カロリー。その上、より塩分が強い味付けになったものが多いのです。いつしかその味に慣れてしまい、食生活の乱れを気にしない人が増えてきました。特に塩分の摂りすぎには注意が必要です」
血圧が高いと血管への圧力が強くなり、腎臓などでこの状態が続くことで血管にダメージを与える。特に腎臓でろ過する糸球体という器官は、細い血管がコイルのようになった、いわば毛細血管の固まりのようなもの。高血圧による悪影響を受けやすいのだ。
こぶし大の腎臓では、体内の水分を集めて糸球体でろ過して、糸球体につながる尿細管という細かい管で体に必要な成分を再吸収している。
糸球体の大きさは0.1〜0.2ミリほどで、この中にぎっしりと細い血管が詰まっているため、高血圧状態が続くとダメージを受けやすいのだ。
前出の久富院長は、腎臓の影響についてさらにこう説明する。
「糸球体の毛細血管の一部で目詰まりを起こすと、周囲の毛細血管へもそれが波及し、糸球体そのものの機能が落ちます。
〈目からウロコの健康術〉 生命を脅かすサイレント・キラー「高血圧」は生活習慣で改善!
2019.03.28 12:00
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