image credit:nasa.gov
宇宙空間で長い時間暮らすと、人体にどのような変化が起きるのか?宇宙飛行士たちは、自らが実験台となって、様々な研究に貢献している。
宇宙飛行士のスコット・ケリーさんの場合、自らのプライバシーを完全に晒し、国際宇宙ステーションに滞在した1年の間に彼の体で起きた変化がNASAによって入念に分析された。
ケリーさんの個人情報は、血液、唾液、口の中の粘膜、そして大便だって例外ではない。ケリーさんは自ら大便を採取、それを冷凍保存し、ロケットで地球に送り返すという作業を請け負った。
調査の結果、腸内細菌に変化があることがわかった。だが危険なものは含まれておらず、地球に帰還後約半年で元通りに戻ったようだ。
・宇宙滞在の人体への影響を調べる双子の研究
『Science』に掲載されたこの研究は、「双子の研究」の一環として行われたもの。そう、じつはケリーさんには元宇宙飛行士のマークさんという双子の兄弟がいるのだ。
ケリーさんが宇宙にいる間、マークさんは地上にとどまり、ケリーさんと同様に身体検査を受けていた。そして、2人のデータが比較されたのだ。
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研究の目的は、月や火星への長期ミッションを行なった場合に、宇宙飛行士の健康に悪影響がないかどうか調べることだ。