軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!
杉作J太狼XE先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」
松山市の映画館、シネマルナティックでシャーロット・ランプリングの主演映画『ともしび』(2017年)を見た。
日本公開は今年。公開されるまでに二年かかった。
松山での公開は終了したがまだこれから上映のある地域もあるだろう。
と楽天的なことを記せる時代は終わっている。
日本全国の映画館はどんどん減少しているのだ。みなさんの家の近くにあった映画館もなくなってないか。私は仕事であちらこちらの映画館に足を運ぶ機会があるがいままでに行った映画館の半分ぐらいはなくなっているのではないか。
田園風景の中に古い映画館があった。二階の控室でお弁当を食べた。おおむかしのポスターや機材が静かにそこにあった。窓から風が入ってきて気持ちよく、夜になるとあたりはまっくらで。みんなが帰った後の映画館で古いポスターや看板や機材が目を覚ますのかな。だがその映画館もなくなったと風の便りに聞いた。
映画館での興行収入をあてにして配給会社は映画の上映権を買う。この興行収入が減っているのは間違いのないことだ。そうなると海外の映画が日本で見るのは難しくなる。
劇場公開なしにDVDとして売られるビデオスルーというシステムがあることは前回記したがビデオスルーで売れる作品というのはジャンル的に限られる。
ま、ここを記しているとまた話が進まない。こころを鬼にして。というほどではないが、ま、キッパリ、進めていこう。
シャーロット・ランプリングの『ともしび』はものすごく特異な作品であった。
見ているあいだ、たのしい気分になることは1秒もない。
プロ野球で、自分の応援してるチームが30対0で負けてるような雰囲気である。
シャーロット・ランプリングが演じているのは老いた人妻である。
夫とふたり暮らしだけの暮らしである。