一億総監視システムのニッポンにおいて、たったひと言が命取りになることは昔も今も変わらない。つい口を滑らせたあのひと言が、運命を激変させた!
昨年11月10日、みのもんた(74)は自身が司会を務める「みのもんたのよるバズ!」(AbemaTV)にて、衝撃の発言をした。
「僕なんか正直に思うんだけど、朝鮮半島と日本が戦争したということは事実だからね」
すぐに、他の出演者が一斉に「してないですよ」の総ツッコミ。それでもみのは「まあでも、戦争ですよね」と納得のいかない表情で持論を展開した。近年、地上波のレギュラーは激減しているが、このままではネット番組にも影響しそうだ。
テレビ放送史に残る迷言といえば、乱一世(69)が発したワードである。
「これからCMに入るので、トイレに行きたい人は行ってもいいですよ」
97年8月26日、レギュラーだった「トゥナイト2」(テレ朝系)での発言だ。民放がスポンサー収入によって成り立っていることを思えば、根底を覆す禁断の言葉であった。
このことがスポーツ紙や雑誌でも取り上げられる騒動になり、乱は番組を降板。それだけでなく、他局を含めたレギュラーが全部なくなるという苦汁を舐める。
乱はこの数年後、当時を振り返って語った。
「言った瞬間に『まずい!』と思って、番組プロデューサーに相談に行ったんですよ。するとプロデューサーは『謝罪されると空気が重くなるから、しなくて大丈夫。乱さんが言ったことだから、シャレだってわかるよ』と言われて」
乱の直感どおりすぐに謝罪していれば、もしかしたら2年にも及んだ「仕事ゼロの日々」は避けられたかもしれなかったのだ。
さて、あまり知られていないが、同様の降板劇が「笑点」(日テレ系)でも起きている。78年に大喜利メンバーだった三笑亭夢乃助(70)は、前口上でこんな憎まれ口を叩いた。