人見絹枝。スポーツに生き”スポーツに死んだ”女性アスリート「いだてん」第26話振り返り

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人見絹枝。スポーツに生き”スポーツに死んだ”女性アスリート「いだてん」第26話振り返り

「いだてん」第26話「明日なき暴走」が放送されました。

これまでの「いだてん」振り返り記事はこちら。

第一部の、次代につなぐラストも神回でしたが、今回も神回でした。主役は人見絹枝。日本人女性として初めて参加した第9回アムステルダムオリンピックで、日本人女性として初のメダルを獲得。

100mでのメダル獲得を有力視されていた絹枝でしたが、周囲からのプレッシャーもあってか、準決勝で敗退。「男は負けても帰れるけど、女は勝たなければ帰れない」という絹枝の叫びは、女子スポーツを背負って立つ存在として、次の世代につなぐ立場としてのプレッシャーも感じさせます。

おそらく多くの人が涙したこの場面、「やっぱり女は……」と言われることを懸念するところなどは特に共感を呼んだのではないでしょうか。この時代からそういった考え方がほとんど変化していないことを痛感させられる場面でもありました。

銀メダルだけど、タイムは金と同じ!

講演を行った高田高等女学校の運動部員達と共に(1927年)

ほとんど100mに注力していましたが、800mにも出場することを決意し、見事銀メダルを獲得しました。

タイムは2分17秒6。1位のラトケ選手とは胸一つ分の差しかなく、記録は同じでした(世界タイ記録)。

オリンピックこそ優勝を逃しましたが、その前後に参加した各種大会では100mや走り幅跳びなど複数種目で7度も世界記録を樹立する選手でした。

スポーツが殺したのではなく、スポーツに死んだのです

オリンピック以外でも世界各地を飛び回り、日本の女子スポーツ発展に大きく貢献した人見絹枝ですが、無理がたたって24歳の若さで亡くなります。

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