私たちの足は、歩くたびに体重の2~3倍の力がかかっています。
現代人は一日6000~7000歩ほど歩くといわれていますから、トータルで数百トンにもなる計算です。これだけの力が加わるのですから、足は人体の中で、もっとも負担が大きく、壊れやすい部位だといっても、言い過ぎではないでしょう。
気をつけたいのが、一見すると大したことなさそうな足の症状が、実は足が壊れる前兆の可能性があること。
例えば、足のだるさ、巻き爪、爪が厚くなる、冷え、むくみ、タコ、ウオノメ、足の関節痛、足裏のしびれ……など、誰でも身に覚えのある症状にこそ危険が潜んでいます。何の対策も打たず、症状を放置すると、足がどんどん衰えて、最悪歩行に支障が出ることも。
その理由を、『足の専門医が教える 100歳までスタスタ歩ける足のつくり方』(アスコム)から、ひも解いていきましょう。
■足の健康を支える3つの要素とは足の専門医である著者、菊池守氏によると先述の症状は、以下の3つの要素が衰えていることを示しています。
・足首のやわらかさ
・足裏の筋力
・土ふまずのかたち
足首が硬いと何がいけないのでしょうか。
それは、足首とつながっているふくらはぎの筋肉の柔軟性が失われていることを意味します。
ふくらはぎの筋肉は、足の血液を心臓まで送り届けるポンプ機能を果たしており、それが充分に働かないと、血液やリンパが滞り、冷えやむくみの原因になります。
筋力の低下はだるさの要因になりますし、土ふまずの形がくずれると、いわゆる足のアーチが体重を十分に支えきれずに歩行の姿勢が歪んできます。
バランスの悪い歩き方をすることで、足の一部に通常よりも大きな負荷がかかりタコ、ウオノメ、足の爪の変形、ひざ痛などの関節痛につながるのです。
■ささいな症状を放置すると足が壊れていく3つの要素の衰えは、運動不足だけでなく、加齢により誰にでも起こります。早い人だと30~40代から発生し、おおむね50歳を境に増加する傾向があるようです。