YouTubeなどの動画サイトでは、人がものを食べる「咀嚼(そしゃく)音」の投稿が一部のユーザーの間で人気だという。しかし、中には咀嚼音のせいで生活を台無しにされた人もいるようだ。
特定の音に対し激しい怒りや嫌悪を感じ、激昂しては家族やパートナーとの関係をうまく築けずにいた男性が、2019年8月3日、海外ニュースメディア「Mirror」の記事の中で、自身の症状や経験について語った。
米・サンディエゴ州に住む41歳のデロール・マーフィーさんは、特定の音が引き金になり、怒りを爆発させることがたびたびあったため、周囲に異常な性格の持ち主だと思われていたという。例えばデロールさんは、職場の同僚がペンをカチカチとノックする音や、映画館で誰かがスナック菓子の袋をガサガサ開ける音などにイライラし、相手を突然責め立てることがあったそうだ。
デロールさんが特に我慢できないのが人の咀嚼音だという。家族が食事中に立てる咀嚼音に激昂してしまい、何年も疎遠になっていたという。また、咀嚼音が原因でパートナーと別れることがあったそうだ。
「自分でも説明できない感情を、家族やパートナーなど近い人であればあるほど、理解してほしいと感じて思いをぶつけてしまうので、距離を置くことしかできなかった」とデロールさんは語っている。
しかしデロールさんは30歳の時に、自分と同じ症状が全て当てはまる「ミソフォニア」(音嫌悪症)の存在をネットで知ったという。ミソフォニアは、特定の音に対して怒り、パニック、嫌悪など否定的な感情を覚え、時に社会生活に支障をきたす医学的傷害だ。自分のいら立ちの原因を知り、デロールさんは必要な時にヘッドホンを着用し、苦手な音を音楽やテレビなど他の音でかき消すなど、対処法を学んだそうだ。
また現在のパートナーである41歳の男性、カート・ヴィンさんはデロールさんの症状を理解し、デロールさんの症状が現れそうになるとお互いに警告し、音を聴かずに済むよう対処し、今までではあり得なかった2年間という長い関係を続けているという。
咀嚼音が許せず激昂“危険人物扱い”されていた41歳男性、病気と判明 共感の声が続々?
2019.08.20 06:00
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