何十年と売れまくっているお菓子のなかには、「オトナバージョン」があります。
たとえば甘いチョコをコーティングした往年のヒット商品のアレンジとして、「オトナのビターチョコ味」というのがありますね。告白にも、「子ども版」と「オトナ版」があります。
若い人たちの恋愛相談で「どうやって告白すればいいのでしょうか」というものは、非常に多いです。こういう相談をする人って、おそらく告白を「清水ジャンプ」みたいに捉えているのだろうと思います。
イチかバチかの決戦、というか、告白してNGを食らったら、わたしに明日はない、と思っているとか・・・・・・(でも言うまでもなく、明日も絶対に太陽は東から昇り、何事もなく昼がやってきます)。
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オトナだって、告白を清水ジャンプのように捉えることがあります。愛の告白に限らず、仕事でクライアントにプレゼンテーションするというのも「告白のうち」です。イチかバチかの決戦です。このプレゼンに落ちたら、何億円というお金をパーにしてしまうと思えば、死活問題。
でも、そこでドキドキするだけではない、というのが、オトナのビターなところです。知恵を使うんですね。どういう知恵なのか?
たとえば「ごめん、あなたに謝らないといけないことがあるの」この言葉から告白を始める人がいます。聞いた彼は「ん?謝るって・・・・・・君はなにかぼくに悪いことでもした?」と、不思議に思います。
で、彼女は「わたしはあなたのことを好きになってしまいました」と言うのです。つまり告白するのです。「好きになってしまった」と聞いて、イヤな気持ちになる人はほぼいないので、告白をいったんは、彼は受け止めてくれます。
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あなたが告白を清水ジャンプと捉えていると、告白を受けた彼も「イチかバチかで答えを出さないといけない」と感じます。