「恋人がニートになってしまった。転職活動中なのだが、全くエントリーシートを書く気がない。どうしたら働く気になってくれますか?」
最近とある女の子からこんなLINEをもらいました。詳しく話を聞いてみると、もともとちょっとだらしないところがあり、付き合いたての頃から「仕事を辞めたい」ということを口癖のように言っていたようです。
私が彼女にお伝えしたことは次の二つです。
一つ、「他人に何かをやらせる気にさせるのは非常に難しい。本人が働きたくなるのを待ちしかない」ということ。
一つ、「交際は続けても構わないと思うが、デート代などの費用を持ってはいけない。必ず割り勘にした方がいい」ということ。
かくいう私も、かつて一週間ほど「何もかも辞めてただひたすらプラプラしている」時期がありました。
その時にはかなり自暴自棄になっており、いろんな人からの励ましの言葉も右から左に通りに抜けていき、その場しのぎの日銭すら稼ぐ気力を失っていたのです。
自分の経験から言えることは、一度「働きたくないスイッチ」を入れてしまった人の、「働きたいスイッチ」を入れるのは、本人ではないと難しいということです。
多くの場合他人ができることはあまりありません。ただひたすらに本人の気力が回復するのを待つ、のが一番の対策なのです。
精神的・肉体的な病気が原因で「働けない」のではなく、ただ本人の甘えで「働こうとしない」人の場合、もっとも効果があるのは「働かないと死ぬ」状態にすることです。
私の場合、一人暮らしでかつ知り合いもいない土地でその状態になったものですから、頼れる人間がいない状態だったのが不幸中の幸いでした。
働きたくないけど、ご飯を食べなくてはいけないし、ご飯を食べるためのお金は稼がなくてはならなかったので、どうしようもなく「働くしかなった」のです。