天才テリー伊藤対談「上田慎一郎」(2)今回はロケ弁当も豪華になったの?

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天才テリー伊藤対談「上田慎一郎」(2)今回はロケ弁当も豪華になったの?

テリー「スペシャルアクターズ」は「カメ止め」同様、誰かと一緒に見て、帰りに下北沢とか高円寺の飲み屋あたりでワイワイ語り合いたい、そういう作品だから本当にお勧めだよ。

上田 それはうれしい感想ですね。

テリー 話のあちこちに仕掛けがいっぱい仕込んであるしね。もっと深くツッコんで物語のことも聞きたいんだけど、この映画はネタバレ厳禁だしなァ。むしろ何も情報を知らないで見たほうが絶対楽しめる。

上田 そうですね、あと見直したら前半~中盤の印象がまったく違ってくると思うので、繰り返しの鑑賞もお勧めです。

テリー 試写用のDVDをベッドで寝転がって見てたんですけど、旅館に乗り込んでの作戦開始のあたりから、思わず起き上がって身を乗り出してしまった。この盛り上げ方って、ハリウッド映画の匂いを感じさせるね。

上田 ああ、まさにそういう感じを狙っていたので、テリーさんにそう感じてもらえたのなら、よかったです。

テリー あと、最近の映画やドラマって、バストショットでつないでいくことが多くてしんどくなるんだけれど、この作品はそれが少なくてすごく楽に見られたんですよ。そのあたりはやはり意識していますか。

上田 いえ、それに関しては初めて言われましたね。昔のアメリカのドタバタコメディが好きなんですが、そういう作品は基本、引きの画が多くて、ここぞという時にカメラが寄るので、恐らく、その影響があるんだと思います。ところで、なぜバストアップが多いとしんどくなるんですか。

テリー バストショットだと役者は自分がアップで映されているのがわかっているから、顔の演技に力が入る。というか、むしろ過剰になるケースが多いんですよ。そういうのを見てると「頑張って演技しているなァ」「ふだんはそんな顔でしゃべらないでしょう」なんてことばかりが気になって、疲れちゃうんだ。

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