天才テリー伊藤対談「上田慎一郎」(2)今回はロケ弁当も豪華になったの? (2/2ページ)
上田 ああ、なるほど。僕もアップの撮影時にはそこを注意しています。
テリー 今回、初のメジャーでの制作ということですが、何か変わったことはありますか。もちろん予算も増えたんですよね。例えば、弁当がゴージャスになったとか?
上田 確かに「カメ止め」の時のお弁当は300円ぐらいだったんですが、今回は2種類の中から選べましたから、かなり贅沢になりました(笑)。
テリー 撮影期間も前より余裕がありましたか。
上田 撮休を含めて19日間でした。「カメ止め」は8日間だったので、「19日もあれば何でも撮れるだろう!」と思ったんですけれど、スタッフやキャストの数が増えると、どうしても撮影のスピードは落ちるんですよね‥‥。
テリー うーん、それはしかたないよね。
上田 段取りをしてからテスト~本番というのが撮影の基本的な流れなんですけど、「カメ止め」ぐらいまではテストは飛ばすことが多かったんですよ。一流の俳優さんなら本番に演技のマックスを持ってくることができると思うんですが、経験がない人だとそうはいかなくて。
テリー 同じことを何回もやっていると、演技の新鮮さや熱量が変わってくるんですよね。
上田 ええ。でも今回は商業映画の体制だったので、テストはしっかりやらないといけない、と。最初はそこにちょっと葛藤がありましたけど、そういうシステムにも徐々に慣れていきました。