私たちが1日8時間働く理由はなぜだろう――。
そんな疑問の手がかりになりうる記念碑が、ツイッター上で話題を呼んでいる。
こちらをご覧いただきたい。
「八時間労働発祥之地」...(?)(画像は神戸市立中央図書館から)
「八時間労働発祥之地」と彫られた記念碑だ。見た瞬間に、世の労働者はこの記念碑によって8時間労働を強いられている...!と思ってしまうのではないだろうか。
こちらの記念碑は、現地を訪れたツイッターユーザーが、
「8時間労働発祥の地の碑に来た。普通の人間が8時間労働に耐えられるわけがない。許せない」
と紹介したことで脚光を浴びた。記念碑を見た他のユーザーからは、
「なんでもっと頑張って短くしなかったんだ」「一時間でも少なくしてくれてたら」
と嘆くコメントが。この記念碑にはどんな意味があるのだろうか。
Jタウンネット編集部は、この記念碑にまつわる歴史を調べてみることにした。
昔は10時間以上働いていた記念碑は、兵庫県神戸市の神戸ハーバーランドに設置されている。ここが8時間労働発祥の地となった理由は、何なのだろうか。
神戸市役所公式サイトの「神戸を知る」というページには、この記念碑について次のような歴史が書かれている。
「大正8年(1919)9月半ばに、川崎造船所(編注・神戸市)の本社工場の労働者たちは、賃上げや賞与支給などの労働条件の改善を求めた要求を会社側に出しました。しかし、これに対して当時の同社の社長松方幸次郎が、職工の中心的な要求に確定的な回答を与えなかったため、これを不満とした職工たちが同月18日からサボタージュ闘争をおこないました。争議はほぼ10日間続きましたが、松方が8時間労働制の採用と戦時の歩増分の本給繰り入れなどを提示したため9月27日に解決しました。10月より兵庫分工場、葺合(ふきあい)分工場、ついで本社工場において8時間労働制が実施されました」
1947年に労働基準法によって「8時間を超えて労働させてはならない」と制定されるより30年近く前に、労働者の争議によって「8時間」を獲得することができたのだ。