以降は会員限定となる日常に潜む「お悩み」=「もやもや」を学術的に解決するもやもや解決ゼミ。
クリスマス、お正月……と出費の激しい年末時期は、「学割」や冬のバーゲンを活用しておトクにショッピングをしたいですよね。
ところで、「学割」やバーゲンってはわたしたちにとってはうれしいけれど、企業側にとってはどんなメリットがあるのでしょうか?
首都大学東京 経済経営学部の脇田成教授に回答いただきました!
一つは「在庫処分」ですね。在庫保有費用というのがあって、在庫をずっと抱えているとお金がかかるわけです。小さな景気循環は在庫によるもののことが多く、企業は商品が不良在庫となる前に、早め早めに処理していかないといけません。
株式市場でも「セリング・クライマックス※」というのがありますね。一斉に「売り」が行われないと価格は底を打ちません。値段を下げて販売し、在庫を一掃できれば企業にとって大きなメリットになります。
※株式用語で、取引に参加している人の多くが悲観的になり、大量の売り注文を市場に出すことで相場が急落する状況のこと。