アマゾンの伝統的幻覚剤「アヤワスカ」脳波を変化させ白昼夢を見ている状態を作り出していた(英研究)

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アマゾンの伝統的幻覚剤「アヤワスカ」脳波を変化させ白昼夢を見ている状態を作り出していた(英研究)


 アヤワスカは、ブラジルのバニステリオプシス・カーピというつる植物とジメチルトリプタミン (DMT) を含む植物を組み合わせ、それらを煎じて作る苦いお茶であり幻覚剤だ。アマゾン川流域の先住民がシャーマンの儀式や民間療法で使用されていた。

 アヤワスカの強い幻覚作用により、これを飲んだ人は色鮮やかな幻覚や幻聴を体験し、まるで夢の中にいるような状態になるという。高揚感が得られ、直感やひらめきなどのブレインストーミング的突破感ももたらすそうだが、その代償は大きく、吐き気や嘔吐、下痢などに苦しめられるという

 新たに発表された研究によると、このアヤワスカは使用者の覚醒しているときの脳波を変化させ、白昼夢を見ているような状態を生み出すことがわかった。
・脳に直接作用する植物由来のアヤワスカ

 脳は化学的神経伝達物質を介して、全身の知覚とその伝達をコントロールしている。それぞれの神経伝達物質は、受容体として知られる神経細胞の決まった場所にくっつくようになっている。

 例えば、LSDは脳のセロトニン受容体をターゲットにしているし、アヤワスカは、脳のドーパミン受容体とくっつくバニステリン混合物を含む。そのため、バニステリンは、ドーパミン受容体を破壊してしまうパーキンソン病の治療薬としての可能性を秘めている。


Heah at English Wikipedia

・幻覚剤が脳に与える影響

 これまでの研究で、幻覚剤が正常な脳の活動を破壊し、視覚皮質のニューロンをめちゃくちゃに発火させることがわかっている。
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