アマゾンの伝統的幻覚剤「アヤワスカ」脳波を変化させ白昼夢を見ている状態を作り出していた(英研究) (2/5ページ)

カラパイア



 例えば、インペリアル・カレッジ・ロンドンのデヴィッド・ナットの研究グループが、2012年の研究で、マジックマッシュルームの幻覚成分であるシロシビンの影響下にある30人の幻覚剤経験者の脳をスキャンし、プラシーボとして塩水を摂取した被験者の脳もスキャンして比べてみた。

 すると、脳全体の活動がいわゆるデフォルトモードになった。これは、通常、脳が休んでいるときに同時に発火する、高度に相互連結したニューロンネットワークの状態だ。シロシビンが同期を混乱させ、乖離的側面(よく報告されている幻覚剤による自己または自我の崩壊感覚)を引き起こす可能性がある。

 2016年の研究では、LSDの影響下にある被験者をプラシーボ被験者と比べてみた。またしても、脳全体でデフォルトモードのニューロン同士が同期しなかった。

 しかし、普通は互いにやりとりしない脳の異なる特定の部位が、LSD影響下では、とくに視覚皮質で活発に交信していることがわかった。つまりこれは、麻薬でハイになっている人が体験する、鮮明で複雑な幻視の説明になりえる。
「アマゾンの伝統的幻覚剤「アヤワスカ」脳波を変化させ白昼夢を見ている状態を作り出していた(英研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る