西武・辻監督、古巣復帰の松坂に「0勝でもいい」発言の真意は ヤクルト時代の恩師・野村克也氏の言葉用いて“引き際”にも言及

| リアルライブ
西武・辻監督、古巣復帰の松坂に「0勝でもいい」発言の真意は ヤクルト時代の恩師・野村克也氏の言葉用いて“引き際”にも言及

 元大洋・高木豊氏が9日に自身のユーチューブチャンネルに投稿した動画に、西武・辻発彦監督がゲスト出演。今オフチームが獲得した前中日・松坂大輔について期待と勝算を語った。

 シーズン終了後の10月に中日を退団となった直後から、西武が獲得に向けて調査に乗り出していることが複数メディアに報じられていた松坂。その約2カ月後の12月3日に、年俸3000万円の1年契約で14年ぶりに古巣に復帰することが決まっている。

 高木氏のチャンネル視聴者から「来季、松坂大輔投手の勝ち星はどれくらいいけそうですか?」という質問を受けた辻監督は、「何勝っていうことは(考えていない)。1勝でも多く勝ってくれればいいとは思うけど」と松坂に具体的なノルマは設定していないと明かした。

 続けて辻監督は「来年開幕を迎えて、その時期に自分が持っているものを全て出してくれればそれでいい」、「(勝ち星などの)数字以上にチームに貢献してくれると思う」とコメント。松坂がこれまでに培ってきた経験や考え方を元に練習、試合に取り組めば、単なる成績以上のメリットがチームにもたらされると見込んだ。

 また、辻監督は現役末期のヤクルト時代(1996-1999)、当時監督を務めていた野村克也氏から「野球を好きで長くやってきたやつに、俺から(ユニフォームを)脱げなんて言えない」と言われた影響もあり、松坂に対しても「(これまで第一線で)活躍してきた選手に対して、『もういいよ…』とは(自分からは)絶対に言えない」と引き際の判断を委ねる意向だと示唆。

 その上で、「西武に一番最初に入団して、最後に帰ってきて。本当に頑張ると思う」、「(シーズンの結果が)1勝でも2勝でもいい。(なんなら)もう0勝だって」と、古巣に帰ってきた松坂が全力を尽くしてくれると期待した。

 この他にも辻監督は、現役時代に師事した広岡達朗氏、森祇晶氏といった過去の西武監督たちとのエピソードや、自身がグラウンド上で笑顔を絶やさない理由についても動画内で言及していた。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
スポーツ