いわゆるブラック企業など、残業代を支給しない会社に対して、後日その元従業員が未払残業代を請求することがあります。裁判などを起こして、この未払残業代を会社が支払わなければならないことがありますが、この場合の税務は支払う会社の法人税と、それを受け取る元従業員個人の所得税とで、大きな違いがあります。
■支払う側は合意時点で経費
まず、支払う会社側ですが、こちらは未払残業代を支払う会社と従業員が、合意したタイミングで支払うべき未払残業代を経費にすることになります。法人税の経費は、債務確定基準と言われる基準により、債務確定のタイミングで経費にすることとされています。債務確定、すなわち従業員に未払残業代を支払うことが確定するタイミングは、両者が合意したタイミングとなりますので、そのタイミングで経費にすることとされています。
■受け取る側は支払期日で収益
一方で、受け取る元従業員は、未払残業代の支払いを受けるべきであった支払期日において収入金額として認識することになります。例えば、末締め翌月5日払いの給与については、12月に締日が来る給与については、1月5日の収入金額として認識することになります。このため、未払残業代については、例えばそれが2016年12月締めの労働に関するものであれば2017年1月の収入金額として認識することになります。
結果として、過去にさかのぼって修正が必要になりますから、修正申告をするなどの対応が必要になります。
■法人税は原則さかのぼって修正しない
法人税は合意時点、所得税は支払うべき期日と、経費と収益のタイミングが大きく異なることになりますが、この理由は事業に関する損失については、原則として過去にさかのぼって修正をしないというルールがあるからです。
本来、過去に経費とするべきものであれば、その時点にさかのぼって修正をする必要があると考えられますが、法人税は古い企業会計を前提として作られています。古い企業会計においては、決算のやり直しなどを原則として認めていなかったため、このルールに照らして、経費については過去に遡った修正は認められないというスタンスをとっているのです。
未払い残業代を支払う会社と受取る個人のそれぞれの税務上の取扱いを解説
2019.12.24 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
「マジで知らんスーパーばっか」VS「知っとるやつしかない」 広島のスーパーで売られてたシールがマニアックすぎて...4.6万人驚がく
Jタウンネット
2
東京のド真ん中に〝まさかの動物〟出現で話題 四ツ谷駅前に何故?JRに聞く
Jタウンネット
3
行列を気にせずピクサーの世界へ マンションブランドCREVIAが「ピクサーの世界展」を限定貸切
TREND NEWS CASTER
4
駐車場に〝工業団地〟が出現!? ものづくりの現場を間近で見られる勧業博覧会「ツギノテ」富山・高岡で開催【10/24・25】
Jタウンネット
5
衣替えで困る「捨てられない荷物」 収納不足の都市部で広がる“第2のクローゼット”という選択肢
TREND NEWS CASTER
6
近隣への配慮求めるローソン「お静かに」看板に地域差 北海道・日高〝ならでは〟の仕様に4.2万人感心「らしくてとてもいい」
Jタウンネット
7
「人いないし怖すぎる」「絶対に落ちたくない」 富山の迫力ありすぎる博物館に2.5万人戦慄...その展示物とは
Jタウンネット
8
令和の時代にこのタイプ...だと 小湊鉄道・五井駅に登場した〝レア自販機〟に1.3万人驚がく「懐かしい」「最高すぎる」
Jタウンネット
9
警察官が集まる交差点で〝まさかのモノ〟を渡されて 宮城で実行されてた「作戦」に3.7万人驚がく
Jタウンネット
10
なぜ従業員は「本当の退職理由」を語らないのか 見えない不満を拾う外部窓口の役割
TREND NEWS CASTER