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14ヶ月の南極滞在を経て調査隊は帰国の途についた。ーーすこし小さくなった脳と共に。
『The New England Journal of Medicine』(12月5日付)に掲載された研究によると、調査隊隊員の南極滞在前後の脳をスキャンしたところ、脳が出発前よりも縮小していたそうだ。
その原因は、長きにわたり、社会から孤立した単調な生活を営んでいたことによるものだと考えられている。
・隔絶された極寒の地での長い暮らし
隊員たちが滞在していたのは、南極北部のエクストローム氷棚にポツンと建てられた「ノイマイヤー基地III」だ。
隊員は冬の間、たった9人で暮らしていた。基地には作業場、公共エリア、備蓄庫などがあったが、顔を合わせるのはいつも同じメンツで、一歩外に出ればそこは雪と氷しかない極寒の世界だ。
文字通り「孤立」しており、脳の大好物である刺激には乏しい環境だった。
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・14か月の滞在後、脳が縮小していたことが判明
隊員たちは南極滞在前に大学病院でMRI検査を受け、さらに「脳由来神経栄養因子(BDNF)」というタンパク質を計測していた。