2010年代最後の年となった2019年に、『AKB48』が『サステナブル』でオリコンシングル年間ランキング1位を獲得し、前人未到の〝年代制覇〟を達成した。
05年に結成されて以降、コンスタントにCDをリリースし続けてきた「AKB」。10年には『Beginner』が自身初のミリオンヒットと年間1位を獲得し、以降、2019年の『サステナブル』まで、すべての年でシングル年間1位を獲得し続けた。
結果として、10年代のオリコンシングル年間ランキングはすべて「AKB」が首位を獲得し、〝年代制覇〟するという異常事態が発生。さらに、すべての年で1位だけでなく2位も獲得する〝2トップ独占〟のおまけ付きで、これは日本にバブルが訪れた80年代や、J-POPの黄金期とも呼ばれた90年代でも起こらなかった史上初の出来事となった。
今までに見られなかった現象を巻き起こし、まさに〝前人未到〟の快挙を達成した「AKB」。しかし、歴史に残る偉業を成し遂げたにもかかわらず、「腑に落ちない」という声もかなり多く見られている。
「音楽」と呼んで良いものか…止まらないAKBの快進撃に対して、ネット上では、
《音楽不況の中で、ここまで売れているのはすごい》
《10年間ずっとトップにいるのはヤバ過ぎる…》
《名実ともに10年代を象徴するグループだな》
など、称賛の声が上がっている。一方で、
《音楽業界は本当に終わってしまった…》
《CDじゃなくて握手券売ってるだけじゃん…》
《邦楽はやってはいけないやり方に手を出してしまった》
《接触を売りに敷居を下げまくって芸能界のビジネスモデルまでもダメにしてしまった》
《アコギな商売という意味では歴史初の快挙》
《この記録って何の価値もないっしょっ!》
などといった否定的な意見も、かなり上がっていた。