79万年前に地球に衝突した隕石のクレーターをついに発見。溶岩の下にあった(ラオス)
2020.01.19 22:30
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カラパイア
Gerd Altmann from Pixabay
今からおよそ79万年前、ある隕石が地球に衝突した。
そのときのエネルギーは、爆発で飛散した破片で日光が10パーセントも遮られるほど凄まじいもので、痕跡はインドシナ半島から南極東部、インド洋から太平洋西部にかけて散らばっている岩石が溶けてできた天然ガラスに見ることができる。
ところがその直接的な証拠であるクレーターは見つかっておらず、これまで1世紀以上もの間探し求められてきた。
だが、ついにそれが発見されたそうだ。それはラオスに広がる溶岩の下に隠されていた。
・深さ100メートルの巨大クレーターはどこに?
『PNAS』(12月30日付)に掲載された研究によると、衝突のエネルギーによって、100メートルを超える縁(クレーターリム)が作られた。
そのときの膨大な熱によってできた「テクタイト」という天然ガラスがもっとも大量に見られ、かつ大きさも最大であるのは、インドシナ半島中部の東側においてだ。