79万年前に地球に衝突した隕石のクレーターをついに発見。溶岩の下にあった(ラオス) (2/2ページ)

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テクタイト Brocken Inaglory / wikimedia commons

 またテクタイトがかなり広い範囲に分布していることから、クレーターのサイズは15~300キロと推定されていた。

 今回の研究では、中国南部、カンボジア北部、ラオス中部に点在する有望なクレーター候補が初めて調査された。

 しかし、いずれも探し求めるクレーターよりずっと古く、結局は中生代(2億5200万年~6600万年前)に起きた岩石の浸食であることが明らかになった。


・溶岩地帯の地下で重力異常が検出される

 ではクレーターはどこにあったのか? それはラオス南部のボーラウェン高原だ。

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 ここで古いクレーターを隠してしまったと疑われる5000平方キロの溶岩地帯が発見された。この一帯の溶岩は5万1000~78万年前のもので、時間的にも矛盾しない。

 400ヶ所以上で重力を計測し、溶岩の下を調べてみたところ、周囲に比べて密度が低いことを示す重力異常が発見された。測定結果からは、深さ100メートル、幅13キロ、長さ17キロの楕円形クレーターの存在が窺われるという。

 こうした手がかりを勘案した結果、「火山岩が分厚く積み重なり、まさに衝突があった場所を埋めてしまった」と研究は結論づけている。


References:livescience/ written by hiroching / edited by parumo
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