細菌感染を感知すると色が変化し、治療してくれるスマート包帯が開発される

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細菌感染を感知すると色が変化し、治療してくれるスマート包帯が開発される

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 抗生物質耐性菌は人類にとっての脅威となっている。耐性を身に着けた菌は抗生物質が効かなくなるため、感染症が治りにくくなるのだ。

 人類は耐性菌との終わりなき戦いを強いられているが、そんな中、画期的でカラフルな武器が戦場に現れた。

 それは傷口に潜む細菌の危険度に応じて色が変化するスマート包帯で、色に応じて治療に必要な薬剤を投与してくれる。

 これにより、治療はもちろん、感染拡大を抑えることができるという。
・細菌の危険度に応じて信号機のように色が変化

 中国科学院の研究グループが開発した素材は、細菌感染が作り出す酸性微環境に接触すると青から黄色や赤へと変色する。そう、まるで信号機のようにだ。

 もちろん「青」なら細菌はほぼなし、安全だ。これが「黄色」なら細菌がいるという意味で、包帯に仕込まれていた抗生物質が染み出して、自動的に殺菌してくれる。

 ところが、感染した細菌が薬剤耐性菌の場合、それが出す酵素に反応して、今度は「赤」に変色する。

 抗生物質耐性菌に抗生物質はなかなか効果を発揮しない。そこで赤になったら光を当てるのだ。包帯には活性酸素種が仕込まれており、これが光に反応して耐性菌を弱らせる。かくして抗生物質は十分効果を発揮するようになる。

 マウスを使った実験では、普通の大腸菌と薬剤耐性のある大腸菌の感染をどちらも治療することに成功したとのことだ。


ACS Central Science 2020

・抗生物質耐性菌対策として

 抗生物質の乱用によって生じる薬剤耐性菌は世界中で大問題となっている。
 
 だからこそ、感染を検出し、その薬剤耐性をチェックすることは、最適な治療法を決める上でとても大切であると研究グループは話す。
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