木の枝が折れるほどの大群で木に群がり、太陽のエネルギーを蓄えると次々と舞飛ぶオオカバマダラ。
渡り鳥のように北米大陸を移動するこの蝶たちは、凄まじい群れのシーンで目を引くだけでなく、幻想的な羽音を立てるという。
何百万匹もの蝶が奏でる唯一無二の音を求めて、メキシコにある聖域を訪問した昆虫学者は、地上で最も素晴らしいと言うその音を記録した。
・長距離移動するオオカバマダラ
タテハチョウ科のオオカバマダラは日本ではあまりみられない蝶だが、カナダから南米北部にかけて分布し、アメリカでは長距離を移動することで知られる。
世代交代しつつ、1年のうちに北アメリカ大陸を北上・南下する様子は圧巻で、目を疑うほどの大群が樹木に群がる姿が目撃されている。
こうした習性の一方で、近年アメリカにおけるオオカバマダラの数は減少傾向にある。その原因として、越冬地の森林地帯の木の伐採が挙げられている。
そのため、彼らの南下先であるメキシコにはオオカバマダラの保護区が設けられ、多くの蝶がそこで繁殖している。
・オオカバマダラの聖域を訪れた昆虫学者
動画は昆虫学者で自然保護活動家でもあるフィル・トレスさんが、メキシコシティの南西、標高およそ3200mに位置するシエラ・チンクアの聖域を訪問したときの映像だ。