プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「オカダ・カズチカ」実力でファンを納得させた新日の絶対的エース

| 週刊実話

“金の雨を降らせる男”オカダ・カズチカ。IWGPヘビー級王座の通算防衛回数30回、連続12回防衛はいずれも同王座における歴代最多記録である。
 そんな新時代の絶対的エースが躍進するとともに、新日本プロレスもまた復興を遂げることとなった。

※ ※ ※

 プロレス団体のエースといっても、技術力などを計る数値的な基準があるわけでなく、また試合自体もレフェリーや選手同士の裁量にゆだねられる部分が大きいため、その勝敗が純然たる指標とはならない。

 こうした点が八百長という批判につながるわけだが、そんな曖昧な部分を運営側の用意したストーリーやファンの想像力によって補っていくのが、プロレスの面白いところである。

 必ずしも強さばかりが基準ではないとして、では、エースや王者がどのように決まるのかといえば、これにはいくつかの要素が絡んでくる。

 まず大事なのはファンからの支持だろう。いくら技量に優れていようとも、肝心のファンにそっぽを向かれては興行として成り立たない。そのため、シンプルに“強い者がエース”とはいかなくなり、場合によってはルックスやトーク力が優先されることもある。

 また、仲間うちの評判も大切なポイントだ。実際の試合や稽古などを通して、「あいつならトップと認められる」というムードがなければ、他の選手たちもエースを盛り上げていこうという気持ちにならない。

 これらの要素を考慮した上で、運営側によって興行戦略が決められていくわけだが、このときに戦略ばかりが先走ってしまうケースも少なくない。

 分かりやすいところでは、大相撲からプロレス界入りした元横綱の輪島と北尾光司だ。トップ扱いをしようにも、肝心のファンがついてこない。それでも“ゴリ押し”を続ければ批判が高まり、結果的には団体運営にもダメージを与えることになる。

 事前のリサーチや売り出しプランを綿密に用意する米国のWWEでも、多くの企画倒れがあるわけで、主催者の都合通りに成功することはなかなか難しい。

 しかし、これが功を奏したときには、逆に“スター誕生”として熱烈な支持を得ることにもなる。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
エンタメ