毒グモに噛まれた男性、プライドが邪魔をして病院に行くのが遅れ死亡 母親が悲痛な訴え

| リアルライブ
画像はイメージです

 男性の中には、やせ我慢をして男らしく振舞おうとした経験があるのではないだろうか。海外にはそれが原因で命を落とした人がいる。
 海外ニュースサイト『7News』は2019年12月30日、ブラジル・パラナ州に住む男性が毒グモに噛まれたが、病院に行くのが遅れたために死亡したと報じた。

 同記事によると、11月3日に48歳の男性が就寝中、どこから入ったのかわからないがシーツの中に紛れていたドクイトグモに脚を噛まれたという。男性の家族は病院に行くよう強く勧めたが、男性は大したことないと取り合わなかった。噛まれてから3日後、男性の脚はひどく腫れあがり、痛そうであったという。さらに、噛まれてから尿が出ていなかったようだ。男性はすぐさま病院へ向かい、そのまま集中治療室に入ったが、治療の甲斐なく男性は死亡したという。
 
 男性の母親によると、男性はマッチョで回復が早いと思い込み、男らしい態度で病院へ行くのを我慢していたという。男性の母親は「息子は病院に行くのが遅すぎて、手遅れになってしまった。家族は常に気を配り、異変があれば病院へ行かせてください。『我慢するのが男』などと言い訳をしても、取り合わずに病院へ連れて行くようにしてください」と呼び掛けた。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「男のプライドで病院へ行かないなんて馬鹿げてる」「クモに噛まれてもスパイダーマンにはなれない」「マッチョな男は筋肉鍛えるよりも脳を鍛える方が先だった」「クモに噛まれたことあるが、けっこう痛い。心配で病院に行く気になるものだが」「傷口が小さければ病院へ行こうとは思わない。寝ている時ならクモに噛まれたと確証できる?運が悪かった」など様々な意見が上がった。

 ドクイトグモはアメリカ合衆国南部が原産で、近年では中南米やヨーロッパなどで生息が報告されている。日本国内ではまだ見つかっていないが、原産地からの物資に紛れ込んで侵入する恐れがあるため、環境省から特定外来生物として指定されており、注意喚起がなされている。

 アメリカ国立医学図書館の出典によると、ドクイトグモは2.5cmから3.5cm位の大きさで、背中にバイオリンのような模様があり判別しやすいという。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
海外