ダルビッシュが提案「誹謗中傷する人に効く言葉」は有効? 思わぬ心理的効果も

| リアルライブ
ダルビッシュ有(写真はレンジャーズ時代)

 23日、恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系・Netflix)に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが、22歳という若さで自ら命を絶った。木村さんは、同番組が原因でネットで誹謗中傷を受けており、悩んでいたとみられている。

 この一件をきっかけに、世間では改めてネットの誹謗中傷が問題視され、社会現象となっている。
 メジャーリーガーのダルビッシュ有選手もこれを受けて、24日に自身の公式Twitterを更新し、「誹謗中傷する人に効く言葉3選」の投稿が注目された。

 ダルビッシュによれば、「おめでとうございます。」「それは良かったです。」「あなたが幸せそうで私も幸せです。」という3つの言葉を、中傷コメントの内容に関係なくランダムに使い回すことで、自分に向けられる中傷コメントがなくなるという。また、その際、「大事なのは相手がAIだと思い、自分もAIになりきること」というコツも添えて推奨している。

 この意図には、中傷コメントをする相手の「傷つけたい、感情的にさせたい」という狙いを外すほか、コミュニケーションは取りつつも相手に手応えを感じさせず、「こいつには何を言ってもだめだ」と思わせるという目的があるという。また、「無視をするのが一番いいのでは」という意見に対しては、中傷コメントがたまに来る程度ならそれでもいいかもしれないが、有名人だと中傷コメントの数が多くなることもあり、無視を続けていてもストレスになってしまうのだという。

 実際に、この方法が相手に与える心理効果は大きいと思われる。返した内容が相手の狙いから外れているため、一時的にエスカレートする恐れはあるかもしれないが、機械的な反応を続けることで、そのうち相手に飽きや疲れを生じさせることができるだろう。

 誹謗中傷コメントをする攻撃的な人の中には、行き過ぎた正義感や自己主張といったほかに、相手の感情をコントロールすることで自尊心を満たそうとしているケースがあり、このようなケースでは、相手に何かしらの手応えがあるまで執拗に中傷行為を続ける傾向がある。そのため、無視をしても反応を確かめることができるまで粘着してきたり、その中で内容がエスカレートしてしまうこともある。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
社会