窪田正孝・二階堂ふみ『エール』高視聴率を生んだ“朝ドラ新戦略”

| 日刊大衆
二階堂ふみ(左)窪田正孝

 連続テレビ小説エール』(NHK)で描かれる夫婦像が、ここのところ話題だ。音(二階堂ふみ/25)が子どもを出産したが、そこに至るまでの夫、裕一(窪田正孝/31)とのやりとりが切なかった。ここでは、子どもをちゃんと産みたい、それでも声楽家として舞台にも立ちたいという、音の葛藤が丁寧に描かれていた6月5日の放送回をふり返ってみよう。窪田正孝と二階堂ふみ、ダブル主演ならではの魅力が明らかになったのだ。

 裕一が家に帰ると、音の姿がない。音は妊娠のため歌の練習ができないことに焦り、夜の学校で1人、練習に励んでいたのだ。これを発見した裕一は「君は舞台に出るべきじゃない」と、厳しく言い放つ。音は裕一に反抗するが、「この子に会いたい、歌も諦めたくない」と本音を語り、泣きじゃくるのだった……。

「音はなにひとつあきらめる必要ないから、そのために僕はいんだから」と音に寄り添った裕一が、主人公らしい存在感を放った。「ありがとう。音に裕一がいて良かった、朝から号泣」とツイッターでも絶賛され、この美しい夫婦愛に涙を流した人も多かったようだ。

 ここであらためて注目したいのは、この『エール』の主役が裕一であるということ。

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