窪田正孝・二階堂ふみ『エール』高視聴率を生んだ“朝ドラ新戦略” (2/3ページ)

日刊大衆

朝ドラの男性主人公は2014年下期に、玉山鉄二(40)が主役を演じた『マッサン』以来、久々だ。それでも『エール』は、女性が主役を演じるいつもの朝ドラと、まったく同じように見られるから不思議だ。実は窪田が演じる裕一は、男性ではあるが、ヒロイン的な役割を担っているのだ。

 窪田正孝はその繊細な演技とかわいらしさに定評があるが、頼りなさも表現できるため、苦悩シーンが多くどこかなよっとしている裕一というキャラが実にハマっている。一方で、妻の音は勝気な性格。二階堂ふみの静と動のメリハリがある演技が音の魅力を引き出し、誰が見ても窪田正孝とのダブル主演ドラマとなっている。強気な音と弱気な裕一という配役の妙が、ヒロインが悩み成長する、いつもの朝ドラらしさをキープしているのだ。

 このダブル主演システムは2つのメリットを生みだした。まずあげられるのが見やすいストーリー展開だ。6月1日からの第10週が音の目線で描かれ、6月8日からの第11週は裕一が主役となった。裕一、音の見せ場が交互に描かれることで、ドラマにより奥行きが感じられるようになる。今作から、これまでの週6回から週5回に放送回数が減ったが、それでも物足りなさがないのは、ダブル主演のおかげだろう。夫婦を両側面から丹念に描けるため、物語に深みが出てくるのだ。

■ダブル主演はうれしい経済効果も

 演出面でも、明らかにダブル主演を意識している。『エール』は徹底して、裕一と音を対等に描く。2人の子ども時代や家族関係を丁寧に描き、裕一=福島、音=愛知という地元感も強調。裕一だけじゃなく、音も主役であることを印象づけてきた。これが2つめのメリットを生む。それは、物語の舞台を増やせるということだ。

 朝ドラは「ヒロインの地元」が注目される。

「窪田正孝・二階堂ふみ『エール』高視聴率を生んだ“朝ドラ新戦略”」のページです。デイリーニュースオンラインは、おかえりモネ玉山鉄二清原果耶窪田正孝連続テレビ小説エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る