ベルマークが“闇売買”されていた! 高く売るコツと意外な購入層とは?

| Asagei Biz
ベルマーク

 子供の頃に集めた経験がある人も多いだろう。ベルマークである。食品や文具など日用品のパッケージからベルマークを収集。その点数に応じて、学校に必要な設備や教材を購入できる。しかも、その一部がへき地の教育設備費に寄付される仕組みになっており、教育の地域格差をなくすために1960年から始まった運動だ。

 バブルとともに衰退していたが、再び隆盛を取り戻し、最近は被災した学校支援などに役立てられている。

 そのベルマークが「メルカリ」や「ヤフオク」で売買されているのだ。

「売りに出す点数にもよりますが、それほど高値にはなりません。だいたい300円から500円です。切り取る作業などを考えるとコスパはよくありませんが、ゴミとして捨てていたことを思えば、ちょっとした小遣いにはなりますね」

 こう話すのは、中古品売買に詳しいライターの吉岡幸二氏。決してオススメはしないものの、意外と出品者が少なくて、確実に売れていくのも事実だという。

「ベルマーク収集の中心になっているのはPTAです。結局、その収集や集計が面倒と考える親たちがメルカリなどで買っているのです。だから、点数や種別ごとに分類して集計したベルマークセットのほうが高値で売れる傾向にあります」(前出・吉岡氏)

 ベルマーク運動の趣旨には反するが、面倒くさがりの親がいるかぎり、ベルマークの闇売買はなくなりそうにない。

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