懐かしいニオイが思い出の記憶と感情を呼び覚ます。そのメカニズムを科学で証明

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懐かしいニオイが思い出の記憶と感情を呼び覚ます。そのメカニズムを科学で証明

匂いと記憶の関係 / Pixabay

 「別に君を求めてないけど、横にいられると思い出す。ドルチェアンドガッバーナ のその香水のせいだよ♪」瑛人の”香水”という歌がある。百均で買い物をしていた時に流れていたのをきっかけに最近よく聞いているのだけど、まさに匂いと記憶の関連性を物語っている。

 街中で、昔の交際相手がつけていた香水がどこからか漂ってくると、その相手との思い出が蘇ってくることはないだろうか?真新しい本の匂いが、毎日夜更かししながら本を読み漁っていた子供時代を思い出したりと、何かの匂いがトリガーとなり、昔経験した出来事や感情が呼び起こされる人はたくさんいるはずだ。

 実際、さまざまな研究がそのことを証明している。 
・様々な研究が証明するニオイと記憶の関係性

 たとえば「2004年の研究」では、5人の女性にポジティブな記憶と関連づけた香水を嗅いでもらい、そのときの脳の活動を測定するという実験が行われた。その結果、香水のボトルといった視覚的なサインよりも、ニオイのほうが強い反応を引き起こすことが確認されている。

 より最近では「2013年の研究」で、視覚刺激(バラの姿)よりも嗅覚刺激(バラの香り)のほうが強い脳活動を生み出すことが実証されている。さらに臨床的なケーススタディでも同様に、PTSD(心的外傷後ストレス障害 )と関係があるネガティブな感情とニオイとのつながりが明らかにされている。
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