甘じょっぱいパウダーがクセになるお菓子「ハッピーターン」。亀田製菓(本社・新潟市)が1976年に発売したロングセラー商品だ。
長きにわたって愛されてきたお菓子だが、実はその一部が別の名前で販売されていることをご存知だろうか。
にこやか...(画像は@rodory0420さん提供)
その名も「にこやか」。製造過程で割れてしまい、ハッピーターンとして世に出ることができなかった「割れ煎」が、にこやかという名前で販売されているというのだ。
ツイッターでは、あるユーザーが紹介したことでこの「にこやか」の存在が話題となり、
「ハッピーターン(幸せ)のかけらをお裾分け→にこやか(になる)ってことですかね」
「破顔一笑、という感じと掛けられているのかな?とこちらまで笑顔になりそうですね!」
「長野県内某所で一度だけ見かけて買ったことがあります。これ幸せですよね!」
といった声が寄せられている。
しかしツイッターで出回っている画像を見る限り、にこやかのパッケージに「ハッピーターン」の文字はない。たしかに、せんべい自体は見覚えのある楕円形を割ったような形をしているが、本当にハッピーターンの割れ煎なのだろうか。
亀田製菓「フードロスの観点から...」Jタウンネットが2020年7月10日、亀田製菓の広報担当者に確認したところ、「にこやか」はハッピーターンの割れ煎で間違いないとのこと。割れ煎の販売先である、菓子食品卸が販売している商品だという。
割れ煎の扱いについて、担当者は、
「米菓の特性上、製造工程でどうしても若干の割れ煎が生じてしまいます。割れてはいますが、味や風味、品質が損なわれているわけではないため、フードロスの観点から菓子食品卸様などに販売しております」
と説明する。