無観客開催という異例のシーズンでスタートダッシュに成功したのが巨人だ。開幕4カード連続負け越しなしを決め、セの首位を快走中(7月3日現在、以下同)。編成面のマネジメントまで兼務する「全権指揮官」の原辰徳監督(61)も、何をしてもうまくいくから笑いが止まらない様子。「陰のGM」として、6月25日には楽天と、アッと驚く1対1の交換トレードも成立させた。
伸び悩んでいた左腕・池田駿(27)を交換要員に話を進め、右の大砲として実績十分だったウィーラー(33)の獲得に成功。年俸2億円のウィーラーは15年から楽天で通算106本塁打、345打点をマークするなど、その経歴は輝かしい。対する池田(年俸1450万円)は伸びしろがあるとはいえ、巨人の内部からも「いくらなんでも1対1では格が違いすぎるのでは」と見る向きがあったことから、電撃トレード成立には目を白黒させる関係者が多い。
「巨人と楽天は何度もトレードを繰り返してきた実績がありますが、開幕から1週間もたたないタイミングで、好スタートを切っていた両球団が話をまとめたのは異例中の異例です。不釣り合いと言える2選手の商談をスムーズに運べたのは原監督と楽天の石井一久GM(46)のホットラインが大きい。原監督は『令和版・球界の寝業師』とも言える」(古参の巨人OB)
ちょうど、このトレードが発表された日に発売の「週刊新潮」が原監督の〈常軌を逸した『賭けゴルフ』〉と題した告発記事を掲載。同誌の取材に原監督も巨人軍広報部も賭けゴルフの事実を完全否定、球団側は記事の取り消しと謝罪文の掲載を要求したと発表した。こんな逆風も、イケイケムードの現状では大勢に影響なし。チーム内では「誰かに迷惑をかけているわけでもなく、バカバカしい荒唐無稽な作り話」と気に留める風情も見られないという。
チーム関係者は「そんなことよりも心配事があるとすれば、元木大介ヘッドコーチ(48)と阿部慎之助2軍監督(41)の意地の張り合いだろう」として、こう分析する。
「原監督は将来的なプランとして次期1軍監督に阿部を昇格させ、元木をヘッドとしてそのまま継続させようと考えているようだ。