商談、打ち合わせ、飲み会、合コン、何気ない日常会話。
「これが伝えたいんだ!」と思って話をするけれど、なかなか伝わらないどころか、相手は退屈そうにしている。そして、後から「さっき何話していたんだっけ?」と確認を入れられる始末……。
話下手を自認している人間にとって、話をすることは苦行でしかない。
そんな苦手な場をどう乗り切ればいいのか。
このとき、「自分は話をせず、相手に話させる」ということが思いつくだろう。ただ、それだけでは不十分だ。
『100%得する話し方』(新井慶一著、すばる舎刊)によれば、「話をしない」ことよりも、「話を振らせない」ことが重要だという。つまり、自分は会話の舞台から降り、相手に話をさせて、自分に話が振られないスキルを身につければ、ほとんどの会話は上手くいくというのだ。
■相手は「自分の話を聞いてくれているかどうか」だけを見ている話下手の多くは、「自分の言いたいことが伝わっているだろうか」と不安になりながら話をしている。しかし、実は自分の話がまったく伝わっていないことが多い。なぜなら、「人は自分の話を相手が真剣に聞いているかどうかだけを見ている」からだと著者の新井氏は指摘する。
人は相手の話を聞いているようで、あまり聞いてない。これが真実だ。話を聞きながら考えていることは、「次に自分は何を話そうか」ということ。みんな自分の話を聞いてほしいのである。
だからこそ、ちゃんと話を聞いてくれる存在は神々しいほど光り輝いて見えるのだ。
ここでの「合いの手」とは、返事やうなずき、目線、表情、話すスピードなど様々な反応のこと。自分から話をしないで、相手にひたすらスポットライトを当てるために必要不可欠だ。
その基本は「相槌を打つ」ことだが、相手を盛り上げるために、気の利いた相槌をしないと…などと難しく考えなくていい。