テリー といっても、日本人が出るドラマや映画って、そんなにないですよね。日本のドラマや映画に中国の人があんまり出てないのと同じで。
矢野 最初は僕もそう思ってたんですよ。でも、実は多いんです、抗日戦争ドラマが。
テリー あぁ。なるほど。
矢野 最近はかなり減りましたけど、08年の北京オリンピック前ぐらいまでは、けっこう作られてましたよ。
テリー ということは敵役ですよね。それ、どうだったんですか。ある程度、歴史を知ってると「こんなに日本人、悪くないよ」とか思うじゃないですか。
矢野 そうですね。最初はやっぱり仕事を選べる立場じゃないので、与えられた役を一生懸命やってましたけど、さすがに何本も続くとキツくなってくるんですよ。それで監督さんに相談したりはしてましたね。
テリー そうすると何て言われるんですか。
矢野 ある程度、自分がそういう役をやり尽くして、知名度が上がってきた頃に、ある監督さんに「もう十分やってきたんだから、これからは悪い役はやらなくていい。やりたい役をやりなさい」と言われて、踏ん切りがつきましたね。それから、いろんな役に挑戦できるようになりました。
テリー でも、一度ついたイメージって、なかなか変わらないでしょう。
矢野 そこは運がよかった部分もありますね。06年に北京のトーク番組からオファーが来て、北京に来たばかりの頃のいろんな失敗談を話したら、かなりウケたんですよ。それからバラエティー番組に進出するようになったんです。そうしたら「あの悪い日本人、けっこうおもろい兄ちゃんや」みたいに変わってきて。自然とドラマでもコメディの役をいただいたりというふうに変わっていきましたね。
テリー そうかぁ。