ソフトB・長谷川に「本物の勝負師」大久保元監督ら球界OBが称賛 「そりゃ勝てんわ」巨人ファンも意識の差にお手上げ

| リアルライブ
原辰徳監督

 24日に行われた日本シリーズ第3戦・ソフトバンク対巨人の一戦。試合は「4-0」でソフトバンクが勝利したが、同戦に出場したソフトバンクのプロ14年目・35歳の長谷川勇也のプレーがネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。

 注目が集まっているのは、「2-0」とソフトバンク2点リードの6回裏2死満塁で飛び出たプレー。この場面で代打起用された長谷川は一、二塁間に痛烈なゴロを放つも、この打球を巨人二塁・吉川尚輝がダイビングキャッチ。長谷川は懸命に一塁にヘッドスライディングを試みたもののアウトとなり、追加点を奪うことはできなかった。

 すると長谷川は地面を右手で思い切り叩き悔しがると、その場にうずくまったまましばらく動けず。約10秒後にようやく立ち上がり、一塁コーチャー・本多雄一コーチからいたわられながら重い足取りでベンチに引き揚げた。

 長谷川のプレーについて、元阪神・江本孟紀氏や元楽天監督・大久保博元氏ら複数の球界OBが自身のSNSや出演するテレビ番組を通じコメントしている。同日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に生出演した江本氏は、「ソフトバンクは一見チームがまとまって仲良さそうに見えるが、中では(激しく)競争している。(だから)チーム内での自分の存在を示すためのスライディング(に見えた)。これはすごい」とコメント。今シリーズの長谷川は第2戦で代打起用された以外に出場機会はなかったが、江本氏は「俺もいるぞ!」と言わんばかりの気迫が感じられたと称賛した。
 大久保氏は25日に自身の公式ツイッターに「日本シリーズで見た本物の勝負師の姿」、「『必死』にプレーする長谷川の姿こそファンの皆さん、チームメート、我々の心に響く… 感動した」と投稿。チームが勝っている状況でも1点への執念を見せたことに心を動かされたと絶賛した。

 同戦の長谷川を受けては、ネット上にも「この場面だけ切り取ったらまるで負けてるチームかのような執念だった」、「長谷川はチームの勝利だけじゃなく、自分の立場もかけていたのかもしれないな」、「勝ってる側の選手がこれだけ必死にプレーしてるんだからそりゃ淡々とプレーしてる巨人は勝てないよ」といった反応が多数寄せられている。

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