合併などの組織再編成を行う場合、組織再編成税制が問題になります。組織再編成税制は非常に複雑ですが、大きな柱として、組織再編成を適格・非適格に区分することが挙げられます。適格にあたると、組織再編成に対する課税が繰り延べられますので、実務上は適格組織再編成を行うことがほとんどです。
合併、分割といった組織再編成の種類ごとに適格とされる要件は若干異なりますが、基本的な考え方は共通しており、適格とされる要件はおおむね同一です。紙面の都合上全ての要件は解説しませんが、共通する適格要件の一つに、金銭等不交付要件が挙げられます。
■金銭等不交付要件・継続保有要件とは
金銭等不交付要件とは、組織再編成の対価として交付する資産は、原則として合併法人などの株式でなければならない、という要件を言います。買収のように、現金を交付することもできますが、合併法人などの株式以外の資産を交付すると、原則として適格にはなりません。
この金銭等不交付要件に関連し、一定の組織再編成に係る適格要件においては、支配関係継続要件が求められる場合があります。この支配関係継続要件とは、例えば一人株主が100%支配する兄弟会社が合併する場合、合併後の会社とその株主との間に、その100%支配関係が継続する見込みがあることを言います。
■新株予約権の取扱い
これらの要件に関連して、注意すべき問題の一つに、新株予約権が挙げられます。新株予約権は、将来その会社の株式を取得できる権利をいい、代表的なものの一つに、従業員に対するストックオプションが挙げられます。
金銭等不交付要件についてですが、適格の場合組織再編成の対価として交付できるのは合併法人などの株式だけですので、新株予約権を交付すると適格にはなりません。
とりわけ、合併法人などの存続会社が組織再編成前から新株予約権を発行している場合は支配関係継続要件上問題が発生します。新株予約権を株主以外の者に発行していれば、その新株予約権を行使されることで新しい株主が生じることになり、支配関係の継続が見込めない場合にあたるとされる可能性があるからです。
新株予約権と支配関係継続要件を元国税の税理士が解説
2020.12.18 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
行列を気にせずピクサーの世界へ マンションブランドCREVIAが「ピクサーの世界展」を限定貸切
TREND NEWS CASTER
2
駐車場に〝工業団地〟が出現!? ものづくりの現場を間近で見られる勧業博覧会「ツギノテ」富山・高岡で開催【10/24・25】
Jタウンネット
3
衣替えで困る「捨てられない荷物」 収納不足の都市部で広がる“第2のクローゼット”という選択肢
TREND NEWS CASTER
4
近隣への配慮求めるローソン「お静かに」看板に地域差 北海道・日高〝ならでは〟の仕様に4.2万人感心「らしくてとてもいい」
Jタウンネット
5
「人いないし怖すぎる」「絶対に落ちたくない」 富山の迫力ありすぎる博物館に2.5万人戦慄...その展示物とは
Jタウンネット
6
令和の時代にこのタイプ...だと 小湊鉄道・五井駅に登場した〝レア自販機〟に1.3万人驚がく「懐かしい」「最高すぎる」
Jタウンネット
7
警察官が集まる交差点で〝まさかのモノ〟を渡されて 宮城で実行されてた「作戦」に3.7万人驚がく
Jタウンネット
8
なぜ従業員は「本当の退職理由」を語らないのか 見えない不満を拾う外部窓口の役割
TREND NEWS CASTER
9
なぜ同じ教え方では伸びないのか 「学び方」と性格に向き合う個別指導
TREND NEWS CASTER
10
なぜ「見えているのに」病気が進むのか デジタル時代の眼と“受診控え”の課題
TREND NEWS CASTER