イマジナリーフレンド(架空の友達)がいることは心の病ではない。孤独を埋めてくれる大切な存在

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イマジナリーフレンド(架空の友達)がいることは心の病ではない。孤独を埋めてくれる大切な存在

イマジナリーフレンドの効用/iStock

 幼い頃、イマジナリーフレンド(空想で作り上げた友達)がいたという人はいるだろうか?

 面白いことに、そうした想像上の友達は、自分の空想の産物でありながら思い通りにコントロールすることはできない。彼らには意思のようなものがあるらしく、たとえば「今日は忙しいから遊べない」などと生意気なことを言ってくるのだという。

 こうした体験は子供に限った話ではない。そして、大人が作り出すイマジナリーフレンドは、ネット上では「タルパ」と呼ばれているそうだ。
・イマジナリーフレンド「タルパ」の作り方

 タルパとは、チベット仏教の言葉で「化身」という意味だ。また、これを呼び出せる人のことを「タルパマンサー」という。

 大人が子供がよく空想する想像上の友達とは違い、タルパを呼び出すには数か月もの努力がいる。

 今のところ科学的に裏付けのあるタルパを作る方法はないが、できるだけ詳しくタルパを想像し、1日に1時間以上も話しかける必要があるようだ。

 タルパに無理やり話をさせようとしてはいけない。タルパに準備ができたとき、向こうから話しかけてくるようになるのだという。

 今のところ確実にタルパを呼ぶ方法は確立されていない。だが彼らが孤独を強いられた人たちの慰みになる可能性を秘めているという。


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・イマジナリーフレンドがいることは心の病ではない

 イマジナリーフレンド(タルパ)がいるということは、いつも側に話し相手がいるということだ。

 だからタルパを作る動機で一番多いのは、孤独を紛らわせたいというものだ。あるいは何かアドバイスが欲しいという人や、人前に出ると不安を感じるのでそれに慣れる練習をしたいという人もいるようだ。
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