昏睡状態にある患者の意識を超音波で復活させる技術に再現性を確認。新たに2人の患者が意識を取り戻す。

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昏睡状態にある患者の意識を超音波で復活させる技術に再現性を確認。新たに2人の患者が意識を取り戻す。

昏睡患者の意識を超音波で復活、再現に成功/iStock

 今から5年前、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のグループが、超音波を使うことで昏睡状態に陥っている患者の脳を復活させることに成功した。

 当時、この成果は再現性のあるものなのか、それともたまたま成功してしまっただけなのか判然としなかった。しかし、今回同じ手法によって、さらに2名の患者を復活させることに成功したそうだ。
・超音波刺激で意識が回復

 2016年、マーティン・モンティ教授らのグループは、コーヒーカップのお皿くらいの装置で弱い超音波を発生させ、昏睡状態にある患者(当時25歳)の「視床」(中央処理機能の中継地)を刺激。これによって意識を回復させることに成功した。

 この治療を受けた患者は、状態が劇的に改善。完全に意識が戻り、質問を理解し、うなずいて返事もできるようになった。

 しかし患者には、治療前からかすかだが意識があるらしき兆候があった。そのため、たまたま治療のタイミングがあっていただけで、超音波による刺激がなくても自然に回復した可能性も否定できなかった。



・同じ方法で新たに2人の患者の意識を回復させることに成功

 だが今回、同じ方法でさらに2名の患者の意識を回復させることに成功したとのことだ。

 1人は56歳の男性で、脳卒中で倒れてから14か月間、ほぼ意識がない状態にあった。超音波治療をほどこすと、指示された通りにボールを握ったり、名前を呼ばれた家族の写真へ視線を向けたりできるようになった。

 さらに2度目の施術を受けてからは、ボトルを口元まで持ち上げる、ペンと紙を使う、言葉で会話を交わすといったことまでできるようになった。

 もう1人は50歳の女性で、2年半前に心停止に襲われてから、上記の男性よりもさらに意識の低い状態にあった。
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