ラッパのマークの正露丸や、衛生管理製品シリーズを取り扱う大幸薬品株式会社。2月16日に『クレベリン』を医療機関へ無償で提供すると発表したのだが、ネット上では反発の声が続出している。
「クレベリン」は二酸化塩素を噴霧することによって、モノに付着したウイルスや菌を除菌する〝空間除菌剤〟。大幸薬品によると、「6畳相当の閉鎖空間でクレベリン置き型製品により、浮遊・付着ウイルスの一種、浮遊・付着菌の一種を180分間で99.9%除去できる」とのこと。
配布の対象となっているのは、「置き型」「スティックペンタイプ」「ミニスプレー」の3種類で、12万個ほどを全国の医療機関に提供する運びとなっている。
しかし、「消毒剤噴霧」「空間除菌」の効果は証明されていないうえ、人体に影響があるとさえ言われている。
「クレベリン」配布のニュースに、外傷学会専門医の木下喬弘氏は、ツイッターで《繰り返しますが、WHOは「消毒剤を人体に対して空間噴霧することはいかなる状況であっても推奨されない」と書いており、厚労省もこれを引用しています》と警鐘を鳴らしていた。
繰り返しますが、WHOは「消毒剤を人体に対して空間噴霧することはいかなる状況であっても推奨されない」と書いており、厚労省もこれを引用しています。