それだけではない。来季の米女子ツアー本格参戦の準備が着々と進む中、拠点を米国に移す計画さえ聞こえ始めている。
「米ツアーのルール変更は大きい。最近の渋野は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)や一部報道に対し、不信感を募らせていたので、もし東京五輪の代表から漏れるような状況になれば、さっさと拠点を米国に移し、そこから日本参戦という事態も考えられる」(民放局ゴルフ担当記者)
今回の長期遠征では、JLPGAのルールがネックのひとつだったそうで、
「渋野はルーキーイヤーだった19年5月、国内メジャー『ワールドレディスサロンパスカップ』を制し、そこからシンデレラストーリーが始まった。まさに思い出の大会ですが、ディフェンディングチャンピオンには大会出場の義務があり、欠場すれば100万円の罰金というツアー規定がある。グローバルな時代に逆行するかのようなルールで、世界を見ても日本の女子ツアーだけ。罰金と言われれば、誰でも後味が悪い」(スポーツ紙デスク)
さらに渋野のイライラはもはや限度を越えつつあった。