車をコンビニに駐車させサイドブレーキをかけたときに、「バチン」と音がしてサイドブレーキのレバーが軽くなったそうです。その後はサイドブレーキレバーを何度引いても反応がない状況のようで、マニュアル車なのでミッションを1速かバックに入れて使用していたとのことです。
トラックでああるのですが、サイドブレーキの構造がわかりやすいタイプの車でしたので、ここでは、構造を理解しながらワイヤーの交換をしていき、なるべくわかりやすく解説します。
引用:筆者撮影画像
トヨタ・クリックデリバリー
走行180,000㎞
初代の最終モデルのようです。猫のマークの運送会社さんが多く導入した車で、配送に特化した内装になっていてます。ドライバーの使い勝手を優先に考えたモデルです。
走行距離は、少ないのですが年数が20年以上経過していたので、サイドブレーキワイヤーが劣化したり腐食してしまい「ブチっ」と切れたようです。
■サイドブレーキワイヤーの切れた箇所を目視で確認引用:筆者撮影画像
部品を頼むためにサイドブレーキワイヤーがどこで切れているかを確認していきます。ジャッキアップし、下から覗き込みながら調べます。
クリックデリバリーのサイドブレーキワイヤーの構造。 運転席サイドブレーキを引く。 ブレーキワイヤーが引っ張られる。 ちょうど車の真ん中あたりで、1本のブレーキワイヤーからレバーを介して2本に分かれる。 2本のブレーキワイヤーが後ろのタイヤ(ブレーキドラム)に入っている。 2本のブレーキワイヤーが張ることで、サイドブレーキが作動します。今回は、1本のブレーキワイヤーが2本に分岐させる部分で切れていました。一番力のかかるところでもあります。
引用:筆者撮影画像
サイドブレーキワイヤーを注文して、パーツ到着を待つ間に、切れたブレーキワイヤーを取り除いていきます。当然フロア下を通っているので、外さなければならないボルトは、錆との戦いです。