コロナ疲れ? アザラシやカメなどの海洋動物に嫌がらせをする人が増えるハワイ

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 ハワイといえば、ビーチ沿いに高層ビルやホテルが建ち並ぶ「都会のリゾート」を思い浮かべる人が多いだろう。ワイキキなど中心部は都会だが、郊外に一歩出ると、緑の木々が生い茂る自然豊かな島だ。アザラシやカメなどもビーチにやってきて、遭遇する機会も少なくない。

 昨今、こうした貴重な海洋動物に嫌がらせをする人が増えていると、ハワイのニュースサイト『KHON2』が4月27日に報じている。同記事によると、新型コロナウイルスが流行してから、海洋動物に対する嫌がらせの報告件数が増えていると、米国海洋大気庁の担当者は話している。直近では、マウイ島のビーチで撮影された動画が問題となっているようだ。動画には、とある男が、砂浜の波打ち際で寝ているハワイモンクアザラシに接近。水をかけて、嫌がるアザラシを海に追いやる一部始終が映っている。

 動画は第三者が撮影したとみられ、KHON2に直接送られてきたものだそうだ。KHON2は動画を公開。ハワイモンクアザラシは、ハワイ固有種でアザラシの一種だ。絶滅危惧種に指定され、法的に保護されている。接近、接触は禁止で、違反者には罰金を科される。動画の拡散を受け、米国海洋大気庁は捜査を進めているという。

 実際に過去、ハワイモンクアザラシやカメなどに触れて、罰金刑を科せられた人がいる。

 ハワイ州カウアイ島で、ハワイモンクアザラシに触れた男に罰金刑が科せられたと、『WTHR』が2018年8月26日に報じている。記事によるとアラバマ州在住の男は、休暇で同島を訪問。滞在中、ビーチで寝ているハワイモンクアザラシに遭遇、男は手を伸ばしてアザラシに触れ、威嚇するアザラシの姿を動画撮影し、SNSに投稿した。のちにネット上で拡散されて問題に。男はウミガメを追い回す動画も投稿していたそうだ。これらの動画が証拠となり、米国海洋大気庁は、男に約16万5千円の罰金を支払うよう命じている。

 ほかにも、ハワイを訪れていたカリフォルニア在住の男2人が、アオウミガメを素手でつかむ画像をSNSに投稿、画像を見た人が保護局に通報し、男らはそれぞれ約8万3千円の罰金を科されたとの2017年12月1日付『KRON4』の報道がある。

 「ハワイでは、ウミガメは神聖な生き物として大切にされています。

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