生まれ育った高知。
亀山社中および海援隊を設立した長崎。
新しい時代のために奔走。そして、志半ばに散った地京都。
一般的に坂本龍馬ゆかりの地として思い浮かべる土地といえば、この辺りが代表的だろうか。
この3か所に比べるとあまり注目されないが、龍馬は18歳の頃から1年ほど江戸遊学をしており、品川から電車で10分ほどの立会川駅近くには、桂浜に建つ龍馬像と同じポージングの銅像が建てられている。
なぜ?立会川に建つ龍馬像と江戸で過ごした1年間龍馬の人生を前半後半に分けるとするなら、京都や長崎で過ごした所謂、激動の幕末維新志士時代は後半生にあたる。
土佐藩の下級武士の家に生まれ育ち、18歳で江戸遊学、千葉道場への入門、佐久間象山の下で砲術や蘭学を学び、土佐に戻って土佐勤王党に加入、そして脱藩、勝海舟と出会い・・・前半生はこの辺りになるだろうか。
31年という決して長いとはいえない人生だが、それだけにここでは語り切れないほど濃い一生を送っている。