天下分け目の関ヶ原(せきがはら。現:岐阜県不破郡関ヶ原町)……と言えば、歴史ファンなら誰もが知っているであろう関ヶ原の合戦(慶長5・1600年9月15日)。
その激闘を描いた関ヶ原合戦図屏風を見たことがある方も多いと思いますが、あれもじっくり観察すると、細かなところまで描き込まれていて実に興味深いものです。
さて、こちらの屏風を見ていると、ふと疑問に感じました。
屏風の一番左上、山の向こう側にポツンと陣が張ってあり、黒地に石餅(こくもち)紋の旗がひるがえる近くに「山中臺」と書いてありますが、これは武将の名前でしょうか。