頭から尻尾にいたるまで、無数の傷が生々しく残るホホジロザメの泳ぐ姿をとらえた映像が公開された。
「白い死神」とも呼ばれるホホジロザメの天敵は、「海の覇者」シャチである。知能の高いシャチは氷の下からの奇襲、群れでの協力、挟み撃ちなど、高度な狩りの技術を持っており、狙われたらひとたまりもない。ホホジロザメと言えども例え逃げられたところで無傷では済まされないのだ。
他にも海には圧倒的な驚異的存在がある。それはほかならぬ人間だ。人間が仕掛けた罠にかかったり、船を駆動させるスクリューなどに巻き込まれたらやはりただでは済まされないだろう。
この映像は、南オーストラリア、ネプチューン諸島でダイバーが撮影したもので、傷だらけのホホジロザメ体長3メートルくらいだったという。
ホホジロザメはかみそりのような鋭い歯で、ミサイルのようなスピードで獲物を襲う。イルカやオットセイ、アザラシなどの海棲哺乳類を捕食し、時に人をそれらと間違えて襲うこともあり、海の中では捕食上位に存在する。
だがそれをも凌駕するのがシャチの存在だ。体長6メートル前後の高度な知能を持ち、社会的行動をとるシャチの集団にロックオンされたら無傷では済まされない。その傷跡は体全身に刻まれることとなる。
この動画のホホジロザメの傷がシャチによるものなのか?それとも船のスクリューに巻き込まれたものなのか、その両方かはわからないが、皮膚が傷だらけの状態になっているのがわかる。