世界のコロナ「11変異株」危険度ランキング(3)すり抜けが可能なザル検疫

| Asagei Biz
世界のコロナ「11変異株」危険度ランキング(3)すり抜けが可能なザル検疫

 開幕1カ月前になっても観客の有無が取り沙汰されるなど、なし崩しでの開催が見込まれる東京五輪。それでも海外から選手団が続々と来日し、これら変異株の脅威はもはや対岸の火事ではなくなっている。

「先に2人のコロナ感染が確認されたウガンダ選手もこのデルタ株だったことが判明しました。その後、政府はデルタ株が流行しているインド、スリランカ、ネパールなど6カ国からの選手に対し、出国96時間以内に2度の検査、入国時に1回、さらに入国後は毎日検査を義務付けるなど、検査体制を強化しています」(社会部記者)

 こうして眼光をより強めても、検疫すり抜けは起こると、医療ガバナンス研究所の上昌広理事長は指摘する。

「日本の検疫の問題は、PCRに比べ精度が低い抗原検査を使っていることです。発熱や咳などの症状のある場合に差はないが、無症状の場合にはすり抜けが起こりやすい。特にオリンピックに参加する屈強なアスリートの多くは無症状の場合が多く、その半数は見逃されることになる」

 ザル検疫で致命的なエラーとならなければいいが……。

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